池 あきら ART GALLERY 開館にあたり

1940年生まれの僕は、ARTで心酔しているフランス画家モネさん1840年生誕にて丁度100年の後進に当たる。
画風タッチがよく似ていると言われるが、日本での師は立軌会創立者の故・山下大五郎さんである。

東京中野の山下先生ご自宅へよくお伺いした折には奥様の美味しい味噌汁をいただき、ご一緒に麻雀卓を囲んだ思い出は忘れられない。
そうして受けた薫陶の中で「私の描いた絵は、この世に1枚しかない」というお言葉に感銘し、今日まで“生きた絵”の表現をめざして描き続けてきた。

並行し絵を描く瞬時に詞のフレーズが浮かび、それを画と詞にコラボレーションする発想も模索してきた。
「一期一会」という四字をもじって「一語一絵」と書いたり、「画酔吟遊」など拙い造語もある。

敬愛するモネ86歳、実父喜一93歳まで追いつき追い越せの感性チャレンジが僕の率直な心境だ。
2020年10月16日に傘寿(80歳)を迎えて、伊豆・大室高原に池あきら ART GALLERY を開館した。

館主 池 あきら